教えない授業②
こんにちは、進学塾LIFE塾長の中村です。
前回から、
「教えない授業」について書いています。
正確に言えば「教え過ぎない授業」ですね。
その重要性に共感して頂けると嬉しいです。
実はこれ、
指導者である塾講師も
気にして気を付けていないと忘れがちになります。
もっと目の前の生徒の成績を上げてあげようと熱心に思うあまり、
ついつい世話を焼き過ぎてしまいます。
その結果、
たしかに目先の成績はあるところまではグイグイ上がります。
それだけの時間と懇切丁寧な指導を費やしているからです。
でも気付くと、
あるところから伸び悩み出します。
もしくは、塾を卒業してから
主に高校生になったとき、
急に高校の勉強についていけなくなったりします。
このとき、
よくあるのが高校の先生がよくないとか、
やっぱり塾に通わないといけないとか、
の結論に至ることです。
本当は大事な原因があるのではないでしょうか?
中学生を卒業するまでに、
きちんとした自分主体の勉強方法を身につけなかったからという可能性です。
生徒がもし質問してきたら、
生徒:「先生、この問題がわかりません。」
先生A:「なるほど、これはこうすればいいぞ!」
生徒:「わかりました!こっちは…。」
先生A:「こっちはこの方法を使えば簡単だ!仕方ないから、大事なポイントを先生が書いておいてあげるよ。」
生徒:「ありがとうございます!」
一方で、
生徒:「先生、この問題がわかりません。」
先生B「なるほど、どの部分がどんなふうにわからいの?」
生徒:「え?どんなふうにと言われると…。」
先生B:「さっきの問題とどこが違うと思う?」
生徒:「後ろのこのあたりの問い方が違っていて、よく意味がわかりません。」
先生B:「そうだね!授業の説明のときに、あれはわかったの?」
生徒:「実はちょっと…。」
先生B「じゃあ、まずはテキストのそこを読んでみて、そしたらこっちの問題を解いてみようか。」
生徒:「わかりました。ただ、これってどうすればよかったでしょうか?」
先生B「それはさっきノートに書いたから見直してみよう。もしそれでもわからなかったら、教科書の〇ページを引いてみよう。それでも理解できなかったらもう一回質問してくれればいいよ。」
生徒:「わかりました!」
先生B「全部解決したら、テキストにチェックを入れて、解き方はノートにまとめておこうね。」
生徒:「ありがとうございます!」
どうでしょうか?
後者はたしかに時間が掛かります。
生徒も悩むことがあるでしょう。
しかし、
生徒は確実に自分の足で成長していくように思います。
過去に、
たまたま解法を簡単に教えてしまったとき、
生徒が「えー!答えを言わないで下さい先生!自分で解きたかったのにー!」と言われました。
本当にすみませんでした。。。(笑)
何が本当の意味で子供たちを成長させることに繋がるのか、
考え続けていきたいですね。